しばらくして映画館に着いた。 夜の7時だが、映画館は人が多かった。 俺は里奈の好きなポップコーンを注文する。 「わー、ありがとう! ポップコーン食べたかったの!」 俺の隣にいた里奈が、うれしそうに言う。 こういう素直な反応はいいな、と思う。 俺は里奈を見ながらも、彼女のことを考えていた。 ……紛れもなく、間宮萌のことだ。