《慎二side》 ───…… ───────…… 「慎二、こっちこっちー!」 6時半より少し前。 里奈のマンションに車で向かうと、もうすでに里奈が待っていた。 俺は車から降りて助手席のドアを開ける。里奈が車内に入ってきた。 「来てくれてありがとう。突然ごめんね」 「別に大丈夫。暇だったし」