ある日太郎は思いつきました。

父の行方はわからぬが、母の行方は分かっているではないか。

この村を出て鬼の住処へ向かい、母と会うことができるではないかと。

そうして、鬼に連れ去られた母を、この村へ連れ帰ったらどうだろう。



太郎は自分の思いつきに興奮をしました。