モリトは太郎に近づいていきました。

太郎は、鬼が近づいてくることに気づき身構えました。

鬼は思ったよりずっと大きくて強そうでした。

簡単に鬼退治などといった自分を笑いたくなるほどでした。

その気になれば鬼は、太郎を簡単にひねりつぶすでしょう。

鬼は大きな腕を広げ、太郎をとらえました。

太郎は必死の思いで蹴り、殴り、もがきました。

しかし鬼はびくともしませんでした。