母と鬼は寄り添って歩いていました。

2人の話し声が聞こえました。

まるで夫婦のように、2人は親しげでした。


太郎は思いました。このままだと、かあさんが鬼になってしまう。

太郎は2人の前に、ころがるように飛び出して言いました。



「かあさん!村へ戻ろう。」