モリトには父と母がいました。

モリトの父と母は、やはり大きくて、獣の皮を着ていました。

父と母は、ジロジロと厳しい目でたえを眺めました。

「この村によそ者はいらない」

モリトの両親はなじりました。


しかし、モリトは、言いました。

「私とこの娘は、同じ人間だ。

ただ、着ているものがちがい、

髪の色がちがい、

肌の色がちがうだけではないか」