その日の夜、太郎は何度も夢を見ました。

「かあさん」
太郎は叫ぶと、母は洗濯の手を止め振り返りました。

振り返った母の顔には、とがった牙があり、

頭には角がありました。

母は恐ろしい顔で笑い、言いました。

「どこのどいつかわからんが、うまそうな男じゃ。頭から食ってやろう」