「それでねー、ユウマくんも寝坊しててさー」


「あー、はいはい、もうそれ何十回と聞いたから」


「えー、もって聞いて、聞いて、話させてぇー」


ま、そんなノロケた願いも叶わず陽のうるさい、で終了。


まぁ、もう結構話せたし、いいかな。


なんていうと、しゃべりすぎ、って絶対陽に言われるや。


「じゃあ今度から寝坊の時間に合わせる?」


「あ、ううん。 今日のは朝練がなかったからだってさ」


「へー、じゃあバスケ続けてるんだ」


「うんっ、でね、なんかユウマくんねっ」


そこまで言うと陽は前を向き直し、シャーペンを走らせた。


けど、そんなの気にしない。