「ま、彼方のサボり癖には須藤っち(担任)も半ば諦めてるって感じだったけど」




ははっ…と、航平は笑っていたけど。


この高校では優等生?らしい航平のおかげで、


多少のことなら先生たちも大目に見ている。


どうやら航平は、俺の保護者的立場らしい。




「お前って、この学校の問題児だよな」


「いや、俺自覚ないから」


「……お前にはまず、反省という文字がない」




こんなふざけた奴でも、勉強だけは出来る。


人当たりも良いし、要領良いし。


昔から航平は、世渡り上手なタイプだ。