君と、紙飛行機。





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「なんで雨止まねーんだよ…」




放課後の教室には、人なんていなくて。


「傘がない」と言い訳をした俺は、


荷物の残った、隣の席を見つめていた。





もしかしたら教室に来るかもしれない。


そんな、淡い期待をしてみる。




でも、本当に彼女が来たらどうするんだ?


よく考えてみると、会話なんて思い付かない。




急に自分の行動がバカらしくなってきて、


荷物を持って帰ろうと立ち上がったとき。




「えっ…彼方、くん?」




教室のドアが開いて、彼女の声が聞こえた。


運が良いのか、悪いのか。


彼女も驚いている様子で、俺は言葉を探した。