「彼方~、次も俺出るんだけど出るか?」
「……いや、さすがにもう無理だわ」
「ははっ…りょーかいっ」
元気よく次の試合に参加する航平。
お前の体力を半分くらい分けてくれ…
なんて、思っていると。
さっきまで試合に出ていた彼女が、
1人で人気のない通路に向かうのが見えた。
なんとなく嫌な予感がして。
気づけば俺は、彼女のところに向かっていた。
通路の角を曲がる、と。
蹲って座っている、彼女の姿を見つけた。
「ちょっ…どーした?」
「っケホ…、彼方…くんっ…?」
いつもと違う彼女を目の前にして、
どうしていいのか分からなかった。
彼女は咳き込んでいて、とても苦しげな表情。
「へいきっ…だか…らっ…ゲホゲホっ」
「っ…どこがだよ」

