ーーー
「はい、解答やめー」
窓から入ってくる風が生暖かい。
追試に力を使い果たした俺は、
少しひんやりとした机の上に突っ伏していた。
「真波〜、お前が回答用紙集めろ〜」
「……無理、もう動きたくない」
「ったくお前は…じゃあ吉田集めろ〜」
「えぇぇえっ!?俺かよっ」
追試を受けたのは俺を含めて4人。
俺の代わりに回答用紙を集める祐介は、
相変わらずリアクションが大きい。
「ちょ、彼方。お前の代わりに集めてやるんだから起きろよっ」
「……耳元で騒ぐなうるさい」
てか、祐介も追試だったのか。
そういえば、いつも俺と同じくらいの
点数だったような気もする。
学力に関しては俺の仲間、か。