「陽平たちの面倒は私と柚に任せて、彼方は真面目に勉強しなさいよ?」
「わっ…わーかってるよ」
「彼方くん?どうかした?」
明らかに動揺している俺を
心配そうに覗きこむ彼女。
俺は小さく「別に…」と、つぶやいた。
「んじゃ、真由。悪いけど頼むな」
「りょーかいっ」
「何して遊ぼうか?」と言って
部屋を出ていく彼女を目で追いながら、
俺はひとつため息をついた。
「彼方、柚ちゃんが来たからって動揺しすぎ」
「はっ!?別にっ…普通だし」
「いや、明らかに普通じゃなかったから」
「…そもそも、興味ないし」
なーんて、言ってみたけれど。
航平は「嘘つくなよ」と、笑って言った。

