「陽菜~、泣くなって」
すっかり困惑した様子の航平。
航平の両親は畑やら何やらで忙しくて、
昔から2人の面倒は航平がみている。
こんなの日常茶飯事のようで、
陽菜を泣かせた張本人は
もうサッカーボールと戯れていた。
「なぁ、カナタ!外でサッカーしよーぜっ」
「こら、彼方は勉強だって言っただろ?」
「つまんねーのっ」
「いや、少しぐらいなら…」
「彼方、自分の状況分かってるよな?」
「…へーい」
少し間が空いて「仕方ないか」と言った航平。
俺は泣いてる陽菜をあやしながら、
誰かに電話をする航平を見ていた。

