君と、紙飛行機。





ーーー




「なぁ彼方、お前マジで言ってんの?」


「え、マジだけど…」




こんなに深刻そうな顔の航平を見たのは、


一体何年ぶりだろう。


放課後、追試のための緊急勉強会が始まった。




「いや、これ中学で習ったじゃん」


「…そうか?」


「彼方ぁ~っ…」




落胆する航平をよそに、


俺は訳の分からない数字たちを眺めていた。




「ねぇ、航平。…彼方、いつからサボり癖がついたの?」


「俺の知ってる限り、中学はすでにサボり魔」


「…ちょ、勝手にサボり魔にすんなって!」


「「お前が言うなっ」」




航平とマユに、思いっきり


ツッコミを入れられた俺。


それに爆笑しているのは、隣にいる彼女。




「柚ちゃん、笑ってる場合じゃねーからっ」


「そうだよ柚、彼方…留年の危機なんだから」