「……ちょ、航平っ…人がいるんだけど」 「は?当たり前だろ」 「だって、昨日まで俺の隣いなかったじゃん」 斜め前にいる航平に助けを求める。 状況が理解出来ないのは、俺だけなのか? 「真波、とりあえず座れ」 担任に促されて、渋々座る。 隣を見ると、目が合ってしまった。 「初めまして、藤宮 柚です」 俺に笑顔を向ける隣の人物。 確かに担任の後ろの黒板には、 藤宮 柚〈 フジミヤ ユズ〉と書かれていた。