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「……ねむ…」
俺は珍しく、朝から海に来ていた。
いつもより少し早起きだったのと、
なんとなく海が見たくなったから。
空を見上げても、今日は雲ひとつない青空で。
平凡すぎる田舎は、退屈だけど幸せだった。
……今、何時だろう。
そういえば、朝飯食ってねーじゃん。
立ち上がって、歩き出したとき。
カサッ…と、何かが目の前に落ちた。
拾ってみると、それは小さな紙飛行機。
高台を見上げてみたけれど、
やっぱり人の姿はなかった。
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