もう戻ることのできない、笑顔が絶えない頃。


あの頃の俺は、いつも笑っていて。


夢も希望もあって、未来を信じていて。


幸せな毎日が、ずっと続くと思ってた。




……そんな俺も、今となってはまるで別人。


あの頃には想像もしていなかった今があって、


希望もなければ、笑顔すらない。




なんだか、いろんな感情が込み上げてきて。


俺はまた、写真たてを伏せて置いた。




畳に寝転んで、俺は目を閉じた。


静かな中で、誰かの足音が少しずつ


近づいてくるのが分かる。