君と、紙飛行機。






「……なぁ、ばあちゃん」


「なんだ、とうもろこしか?」


「紙飛行機ってさ、普通……返ってくる?」


「今の紙飛行機は返ってくるんか?ほぉ~っ、そりゃすごいわ」


「いや、そうじゃなくてっ…」




首を傾げるばあちゃん。


そりゃそうだよな。


俺だってよく分かんねーし。




「……いや、何でもない」




そう言って、部屋に行こうとしたとき。


「彼方」と、ばあちゃんに呼び止められた。