優から相談を受けた日から早々1ヶ月が経った。
― 美那と優どうなったんだろう?
付き合ってるのかな?
「乃愛、ぉはよ。」
「乃愛ちゃんおはよー!!」
あ、
一緒に登校してるんだ
「おはよう。美那、優。一緒に登校?」
2人は、顔を見合わせた。そして、赤くなりながら口を開いた。
「あのさ…乃愛に相談したあのあと俺が告って、付き合うことになったんだよ。」
「か、隠すつもりじゃなかったよ全然。言うの遅くなってごめんね。」
美那が照れながら言う。
そんな2人を見て、
悲しい気持ちになった。
―そうだったんだ
嬉しいはずなのになんでだろう
すごくツラいよ
2人に笑顔で言った。
「よかったね。2人共。」
―今の私、笑えてないと思う
たって…
こんなに苦しいんだもん
笑えるわけないよ

「わっ私、することがあるから行くね!じゃあ…」
涙をこらえながら教室をあとにした。
階段を駆け上がって屋上に行った。
「…っう、ふぇ」
大粒のしずくが頬をつたっていくのがわかった。
―ねぇ
君が大好きだよぉ
ずっとずっと
君だけだよ
この綺麗な空
絶え間なく続く空
いつか
私の片想いも大空に届く日がくるのかな