「なぁー、乃愛。」
「ん、なに?」
私は、首を傾げた。
「今日、一緒に帰ろうぜ。話したいことがあるから。よろしくな!!」
「あ、うん。わかった!!」
―話したいことってなんだろう?
なんか
楽しみだなぁ

そして、放課後になり
「乃愛、帰ろうぜ。」
ニコッと笑った優が可愛くて、ついニヤついてしまう。
「うん!!」


「なぁ、俺さ好きなヤツがいるんだ。」
「えっ?あ、そうなんだ…」
突然のことに驚いてしまった私は、素っ気なく返してしまった。
―優…
好きな人いるんだ…
「でっ、それって誰?うちのクラス?」
気になって聞いてみた
「あ~、えっと…仲田美那だよ。お前親友だろ?だから、相談したんだよ。」
―え、そうなの?
美那なんだ…
仲田美那、私と優と同じクラスで、かなりの美少女。そして、いつも告られている。
「そっかぁ…美那なんだね。優は、イケメンだから美那もOKすると思うよ。」
それを言うと…
「マジ!?俺、頑張るわ!!乃愛、ありがとな。」
優は、嬉しそうにニコッと笑った。
―なんで…
私じゃないの?
こんなに好きなのに…
そんなに喜ばないでよぉ
「・・・・・私、もうすぐ家に着くからここでいいよ。じゃあね。」
「わかった、じゃあな!!また明日。」
―涙がこぼれそうになった…
また、明日か…