空が高くなった。
冷たい風が頬をくすぐる。
「はぁ、もうX'masの季節か~。」
窓の外を見ながらひとり溜め息をついた。
「何々?どうしたの?」
美那が話しかけてきた。
「美那は、イケメンの彼氏がいるからいいよね…」
―本当は、
私も優が好きなの
なんて美那には、
言えるわけないよ…
「乃愛も可愛いんだから、自信持ちな?」
美人の美那に言われても、説得力がない。
「うん、頑張る…」
―今年のX'masも家族と過ごすのか。