「あぁ、なんて気分がいいんだろう!」 なつみは校庭の木を眺めながら無意識にそう呟いていた。 なつみは3F の図書館の脇にあるこの秘密の場所で一人のんびり昼休みを過ごしていた。 友達の愛里は委員会の集まりがあって、昼ご飯を一緒に食べる事が出来なかったのだ。 キーンコーンカーンコーン 予鈴が鳴った。 なつみはゆっくり息を吸い、教室へ向かう。