信じていいのかな? 正直、信じるのは怖い。 あれは嘘なのかもしれない。 私を弄んでいるだけかも。 今さら遅いよ。 私がどれだけ傷ついて泣いたと思ってるの? なのに、そんな今さら……。 教室を飛び出した私はトイレの個室に入って、さっきの一連の出来事を思い出す。 あの真剣な目はやっぱ本気? いや、演技かもしれない。 そんな演技力が彼にある……? 頭の中で自問自答を繰り返す。