気づいてよ。
私が不安なことに。
気づいてよ…。
「ずっとだんまりか?そんな顔で見られてたら気散るんだよ」
「だったら帰る」
この場にいるのが辛くて私はそう言った。
「あ?」
イライラが倍増したのか声のトーンがさらに下がる蓮。
「帰りたい…」
ここにいたらもっと、もっと不安になる。
蓮斗を見てたら辛くなるの。
信じたいのに、信じられなくなる。
「…何、泣いてんだよ」
気づいたら涙が流れていて。
涙を見た蓮はさっきより優しい声で私に近づく。
「…恋人、なの?」
震える声を出す。
「何?」
蓮が足を止める。
「私達っ…恋人同士なの?」
私が勘違いしてただけなの?
恋人同士、なんて思ってたのは私だけなの?
「何言ってんの?じゃなかったら同棲もしてねぇだろが」
また声が低くなった蓮。
だったら…
だったらっ…!
「どうして、寝るのも別々なのっ…?キス一つしてこない…蓮は…蓮は本当に私のこと、好きなの?!」

