「席外してくんね?」
突然蓮が拓人さんにそう言った。
拓人さんは「はいよ」と言って立ち上がる。
そのままユウジさんにも声をかけて裏の方に行ってしまった。
二人っきり…緊張するんだけど。
「優は、俺の女になんの嫌か?」
えっ?!
俺の女って…
もう、やばいって。心臓もたない。
「なんで私がいいと思ったのか…わかんなぃ…」
私がそう言うと蓮は隣に座る私の方に更に近づく。
ちょ…ち、近い
「俺の質問に答えて。嫌か?」
その聞き方はずるいよ…
だって、私は蓮のファンで大好きだし彼氏だったらなとか考えてたし…
でもっ…恥ずかしいし、何だか信じられないし。
「…いきなりすぎて、どうしたらいいかわかんない…」
すると、蓮が私の髪に触れた。
そして、すくった髪に軽くキスを落とした。
ドキドキ…
もう、死んでもいいですか…
「俺が幸せにしてやるよ。信じてみろよ」
そんな風に言われたら…
「は、い…」
としか言えないよ…。

