俺様に溺愛されて




サングラスと帽子じゃ、わかんないよ…




ジッと見つめていると、男はにっと笑った。



そして、サングラスを外した。






その瞬間私は目を見開いてしまった。
嘘でしょ…な、なんで?



「どうして、蓮斗がここに…?」



目の前にいるのは、不審者ではなく相沢蓮斗だったのだ。


し、信じられない…




「なんでって…俺の家この辺だし?」




え、え、…ええええ?!
まさか…ずっと会いたいと思ってた蓮斗ってこの辺りに住んでるの!?




「ご近所さんとか思うなよ?俺の家あんたらみたいな家じゃねーよ?」



…で、どうしてこんなに口が悪いのかな?
いや、蓮斗の家が私達みたいな普通レベルなわけないって事くらい分かってますよ。




「あの…私、モデルの時からずっと…その、ファンなんです」


口の悪さなんて関係ない。
今目の前にいるのは大好きな蓮斗なんだから。



「知ってる」




………自信たっぷりの顔で言われる。
なんか、テレビとキャラが違うような…。