「さぁて・・・。

終わったし戻りましょうか?」




2人で作業を進めたお陰で、おしぼりはいつもより早く干し場に並んでいた。


思い返してみれば、園舎の端っこにあるこの部屋で2人という事実がとても照れ臭い。




「今洗濯機で回っているおしぼりは休憩の後に干しますから。

事務時間は取れないけど、その分他の保育士がカバーしてくれるので。」




そう告げて洗濯室を去ろうとした私に、信明先生が再び質問を投げ掛けてくる。




「あのっ、さっき聞き忘れたんですけど・・・。」




「ん・・・?」




私にわかる質問であればいい。


そう思い、洗濯室を出ようとしていた足を止めた瞬間・・・。