大きく凛と咲く真っ白な百合。
まるでその姿は、ずっと真面目に生きてきた私の生き様のよう・・・。
自らを花に例えるなんて出過ぎた事なのかもしれない。
だけどそう思ってしまう程、このブーケには清香から私への祝福が込められているような気がした。
ブライズルームを出て歩いた先には、観音開きの大きな扉が待っている。
私と信明は扉の前に立ち、わずか数分の別れを惜しむかのようにハグを交わした。
「じゃ、先に行くから!」
信明は1人扉の前に立ち、私と父は扉の脇に並ぶ。
母は裏の出入口へと周り、清香の散歩に付き合っていた2人と合流したようだ。
―――『中程を向き、後ろの扉にご注目下さい・・・―――』
扉の中から聞こえる司会者の声。
あと数秒で、目の前の扉は大きく開け放たれる。
まるでその姿は、ずっと真面目に生きてきた私の生き様のよう・・・。
自らを花に例えるなんて出過ぎた事なのかもしれない。
だけどそう思ってしまう程、このブーケには清香から私への祝福が込められているような気がした。
ブライズルームを出て歩いた先には、観音開きの大きな扉が待っている。
私と信明は扉の前に立ち、わずか数分の別れを惜しむかのようにハグを交わした。
「じゃ、先に行くから!」
信明は1人扉の前に立ち、私と父は扉の脇に並ぶ。
母は裏の出入口へと周り、清香の散歩に付き合っていた2人と合流したようだ。
―――『中程を向き、後ろの扉にご注目下さい・・・―――』
扉の中から聞こえる司会者の声。
あと数秒で、目の前の扉は大きく開け放たれる。

