―――コンコンコン・・・。
再び部屋のドアがノックされる。
スツールに掛けた私を制止し、着物姿の母が代わりにドアを開けた。
「お邪魔します!」
部屋の中に入って来たのは、シルバーのモーニングに身を包んだ1人の男性。
彼は真っ白に着飾った私の姿を見て、今までに見た事がない程幸せに満ち溢れた笑顔を浮かべる。
「綺麗だ・・・。」
真っ白なウェディングドレスにはコスモスの花模様。
金の糸で編まれたレースには、私と同じようにこの日を夢見ていた彼女が好きだった花のモチーフを加えた。
きっとここならば見えるはずだ。
彼女がいたあの海から、ここはそんなに遠くはない。
再び部屋のドアがノックされる。
スツールに掛けた私を制止し、着物姿の母が代わりにドアを開けた。
「お邪魔します!」
部屋の中に入って来たのは、シルバーのモーニングに身を包んだ1人の男性。
彼は真っ白に着飾った私の姿を見て、今までに見た事がない程幸せに満ち溢れた笑顔を浮かべる。
「綺麗だ・・・。」
真っ白なウェディングドレスにはコスモスの花模様。
金の糸で編まれたレースには、私と同じようにこの日を夢見ていた彼女が好きだった花のモチーフを加えた。
きっとここならば見えるはずだ。
彼女がいたあの海から、ここはそんなに遠くはない。

