【完結】ホイクメン!

―――子犬みたい・・・。




まるで母犬にじゃれつく子犬のように。


信明は私の傍から離れようとしない。




付き合うまで知らなかった彼の一面がどんどん見えてくる。


高校時代は見ているだけ、そして大人になってからは“同僚”としての姿しか知らなかったから・・・。




信明の素顔をどんどん知っていく。


それだけでも充分嬉しいのに・・・。




「ひよこぐみ・・・。

担当、奥山ゆーか・・・。」




「ちょっと・・・!!」




私が書類に書き記していく文章を目で追い言葉にする信明。




子どものような悪戯。


もうこの行為にも慣れていたけれど・・・。