「優香先生、山の下にいる子どもたちを避けてくれ!

これから3人で下りるから!!」




「えっ・・・?えっ!?」




そりが滑り降りるコースには沢山の子どもたちが這い回っている。


私が1人1人避けても、すぐにまたコースへと入ってくる子どもたち。




「ちょっと~!!

みんな、そこにいたら危ないよ!?」




コースの真ん中まで歩いてきた心結ちゃんを抱き上げ、雪山から離れた場所に移動しようとしたその時・・・。




「それぇ~!!」




勢いよく下りてくるそり。


信明と2人の子どもが乗ったそりは、私が経っていた場所のすぐ傍を通り抜け再び向かいの雪山にぶつかった。