【完結】ホイクメン!

「髪型や肌の色が違えば別人に見える事もあるもんね。」




何気なくフォローしたつもりだった。


すると信明は何かを思い出し、フフッを笑いながら私の体をぐいっと引き寄せる。




「まさか俺、あの日銭函で優香を助けていたなんて思いもしなかったんだよ。

あの日の優香、頭にちょんまげを作って眼鏡を掛けていたからさ。」




「あっ・・・!!」




今思えば恥ずかしい格好。


キャミソールの上に羽織ったパーカーにスゥエットパンツ、頭にはちょんまげを結わえたお風呂上りの私。


その姿を見た信明は、自分が一目惚れした女子中学生と私が同一人物だという事に気付かなかった。