【完結】ホイクメン！

信明が２度目に私の姿を見たのは、私たちの母校である“梅宮高校”の学校見学の日だった。




同級生たちと一緒に学校見学に参加していた私。


その時一緒に行動していたのが、後に同じ高校に通った真琴と、第２志望校として“梅宮高校”を選択していた准一。




「でもっ・・・!!

当時の私には彼氏なんていなかったよ？」




信明はずっと、私に彼氏がいるものだと思い込んでいた。


その理由は、私と共に行動していた准一との距離感にあったようだ。




「いや・・・、今となれば全てわかったけど・・・。

当時の俺は、優香と一緒に行動する准一君の事を勝手に彼氏だと思い込んでいてさ。

俺が葵と付き合う少し前、潮まつりの日に２人がコンビニの前にいる姿も見かけてて・・・。

それで俺は、優香の事を諦めて葵と付き合う事を決めたんだよ。」




「あ・・・!!それって・・・。」