「当ったり前だろ!?

何なら俺が付き合って・・・いや、優香なら嫁に貰ってやる!」




「フフッ・・・!!

何その台詞!

でも、そう言われたら失敗も恐くないかな?

准一が背中を押してくれて、本当に良かったよ!」




ニッコリと笑顔を見せ、助手席のドアをバタンと閉めた私。




背後から准一の視線を感じる。


だけど真っ直ぐに、私の足は信明の住むアパートの部屋を目指して前進していた。




例えどんな結果が待っていようとももう後悔しない。




9年越しの思い。


ようやく今日、彼に伝える事ができる・・・。