「あ・・・いや・・・。

・・・頑張ってこい!!」




「う・・・うんっ!!」




不自然な励まし文句。




私の返答を聞き、弾くように私の手を離した准一。


そんな彼に、精一杯の私の気持ちを伝える。




「准一・・・?

私、信明に気持ちを伝えようと思う。

だからもし失恋したら・・・、友達として慰めてね・・・?」




准一の気持ちは受け止められない。


だけどこれからもずっと、仲のいい友達でいたいから・・・。




振り返る事が恐くて、私は准一に背を向け立ち止まったまま。


だけど背後から聞こえた力強い返事に、私は大きな勇気を貰ったんだ。