「わっ!!!!」




「きゃっ・・・!!」




突然助手席側の窓に現れた准一。


彼の表情はさっきの苛立ちが嘘のようスッキリし、驚く私の顔を指差し大笑いしている。




―――ちょっと・・・、何があったのよ!?




訳がわからず絶句する私。




准一は笑いながら運転席に乗り込む。


そして私の反応を伺いながら、爽快感に満ち溢れた笑顔を浮かべ車のエンジンを掛けた。




「あ~、スッキリした!

さぁ、行くべ?」




「えっ!?えっ・・・?」




戸惑う私を他所に、准一は早速車を出す。




進行方向は元来た道と反対方向。


一体彼は、私をどこに連れて行こうとしてるのだろう・・・?