「そんな・・・!!」




信じられなかった。


だけど、こんな緊迫した雰囲気の中で信明が冗談を言う訳ない。




項垂れ苦しい気持ちを抑え込もうとしている信明。


そんな彼の様子から、葵さんに対する強い後悔の念が受け取れる。




「俺が悪いんだ・・・。

ちゃんと葵の事を護ってやれたら、きっとあんな結果にはならなかった・・・。」




彼が背負ってきた無念。


そして未熟な当時の自分を悔やむかのように、信明は私に向かい懺悔の如く当時の事を語り始めた。




「優香が知ってるかどうかわからないが、葵は俺たちと同じ、梅宮高校に通っていた。

学年は俺の2つ上で、サッカー部のマネージャーをやっていたんだよ。」