【完結】ホイクメン!

「いいよ・・・。

知ってる事、全部話して・・・?」




言葉の続きを急かされる。




本当は確かめたくなかった。


だけど、もしこれが事実だとしても、私はちゃんとこの出来事を受け止めたいと思う。




「葵さん・・・、妊娠してたんでしょ?

信明との赤ちゃん・・・。」




返答が恐い。


だけどその懸念をする間もなく、信明の腕が私の体から離れていく。




「え・・・?」




―――私・・・、何かまずい事言った・・・?




再び信明の顔に悲しみが滲んでくる。


やっぱり彼は、葵さんに赤ちゃんを産んで欲しかったんだ・・・。