【完結】ホイクメン!

「なぁ・・・、優香はどう思った?

その准一って奴からこの話を聞いて・・・。」




抱き締められたまま問われた気持ち。




私の気持ちは変わらない。


どんな事を耳にしても、私は信明の味方でいるつもりだった。




「すごく悲しいよ・・・。

だって葵さん、信明と付き合って幸せだったはずだし、それに・・・。」




自らの口から発する勇気がない。




もし肯定されたら、きっと私はもっと傷付く事になるだろう。


“悪人”ではないと信じ続けた信明が、一瞬にして崩れ去ってしまうかもしれないから・・・。