【完結】ホイクメン!

「・・・何となく覚えてるけど、それがどうしたんだ?」




信明にとっては不可解極まりない話題。


私は彼に、自分の知る真実を全て話す事にした。




「彼は・・・以前職場に来た通信関連会社の社員。

佐藤准一っていって、私とは中学の同級生なの。

そして彼は・・・。」




この先に続く言葉を躊躇する。




きっと信明は准一の立場に気付いていない。


元彼女の弟であり、実は彼が信明の事を知っているという事を・・・。




だけど、ちゃんと話さなきゃいけない。


このまま黙ってしまえば、どうして関係のない私が信明の過去を知っているのかという疑問が残ったままになってしまうから。