【完結】ホイクメン!

「優香・・・?

何で知ってんの・・・!?」




「あ・・・!!」




「どうしてお前が、もうあいつがこの世にいないって事を知ってるんだ・・・?」




睨むような形相で私を見つめ、うっかり飛び出した言葉の真実を問い詰める信明。




高校時代、私と信明の間にはほとんど接点がなかった。


だけど私は、彼の抱える過去の柵の理由を知っている。




「ねぇ、この前スーパーであった男・・・覚えてる?」




急に別の話題を切り出した私に、信明は怪訝そうな眼差しを向ける。




彼にとっては何の脈略も関連性もない2つの話題。


しかし私は、この2つの話題が大きな関連性を持っているという事を知っているから・・・。