「ここなら暗いから、流れ星もすぐ見つかると思って。」




「えっ!?」




「天の川も綺麗だけど、俺はどうしても優香に流れ星を見せたかったんだ。」




信明が私に見せたかった夜空。


どうして彼は、唐突にこんな事を計画したのだろう?




「どうして連れて来てくれたの?」




私は信明の“特別”なんかじゃない。


それなのに、どうして彼は・・・。




「優香の願い事が叶うように。」




「えっ・・・?」




「短冊に書いてた願い事。

あの内容を見て、ようやく優香の不調の原因がわかったからさ。」