【完結】ホイクメン!

「結婚ねぇ・・・。

私もそろそろ真剣に考えたいな。」




とは言ってみたものの、今の私には結婚を考えられるような相手はいない。


もし誰かとの結婚を想像するとしたら、きっとその相手は・・・。




隣を歩く信明に視線を向ける。


きっと彼のビジョンの中に私はいないけど、それでも私は彼が良かった。




しかし、彼の口から零れたのは残酷な言葉だった。




「優香ならきっといい嫁さんになるよ。

彼氏はきっと鼻が高いだろうな。

まだ結婚の予定はないの?」




完全なる誤解。


信明は以前菊水のスーパーで私と一緒にいた准一の事を私の恋人だと思っているようだ。