【完結】ホイクメン!

急いで着替え、信明と一緒に保育園を出る。


彼は通勤で使っている自転車を押しながら、私の歩く速さに合わせて隣を歩いていた。




「今日はマジで助かったよー。

実花先生の勢い、本当に凄いんだもん!」




さすがの信明も、猛烈すぎる実花先生のアピールに若干嫌気がさしてきているようだ。




職場という調和を保たなければいけないテリトリー。


その中で恋愛感情を抱かれるというのはめんどくさい・・・という感じだろうか。




「でも実花先生は可愛いからね。

あんな彼女がいたら鼻が高いんじゃない?」




気持ちとは裏腹な言葉が飛び出してくる。


本当は、彼女が美人だからこそ意識して欲しくないのに・・・。