【完結】ホイクメン!

信明は逃げるかのように席を立ち、自分の荷物があるロッカールームへ行き連絡をいれるふりを装った。




実際に今日は、高校時代の集まりなんてない。


しかも名前を出した“長瀬”に至っては、私と同じ学年のサッカー部員という事以外大して私は知らないのだ。




さすがの実花先生もそろそろ諦めたらしく、事務室のテーブルに置いてあった自分の荷物を持ち「お疲れ様です」と言って保育園を後にした。


その姿を見送り、私は延長保育後の後片付けと園舎の見回りをさっさと済ませる。




全ての仕事を終えたのは19時頃。


さすがにもう、信明も帰ってしまっただろう。