「どうして・・・?

なんであんたが私の気持ちを知ってんのよ!?」




真琴は女同士の秘密を絶対に多言するようなタイプじゃない。


それなのに准一は、私の心の中を見透かしたかのように続けようとしたその言葉を言い当てた。




高校時代の私の気持ち。


そして大人になってから再び抱いた信明への好意を・・・。


どんなに親しくても知られたくなかった。


ただ見つめているだけの片思いなんか恥ずかしくて、きっと男子たちには馬鹿にされると思っていたから。




「答えてよ・・・。

どうして准一は、私が信明の事を好きだって知ってるの!?」




思わず声が大きくなり、感情のまま声を荒げ問い質している自分がいた。




この場所で准一を責めちゃいけない。


だけどもう、気持ちが昂って抑えきれなくて・・・。