【完結】ホイクメン!

「冗談なんかじゃねぇよ・・・!!」




睨むような視線。


事実を受け入れられない私にぶつけられた准一の怒りは、きっとすぐに矛先を変えていた。




私はこの一件に関係ない。


だけど私の知人がこの一件にきっと深く関わっている。




「姉ちゃんの付き合っていたあの男・・・。

きっとあいつが姉ちゃんを悩ませたんだ・・・!!」




准一は信明の事を恨んでいる。




だから昨日菊水のスーパーで鉢合わせた時、彼を避けるようにして私の腕を引っ張った。


まるで、自分の大切なものが彼によって破壊される事を恐れるかのように・・・。