【完結】ホイクメン!

「姉ちゃん、実は妊娠してたんだよ・・・。」




「え・・・ええっ!?」




私はこの一言をどう受け止めればいいのだろう。




亡くなったのは准一のお姉ちゃんだけではない。


彼女のお腹にいた小さな命も、この海の波と冷たさによって命を奪われていた。




しかも当時准一のお姉ちゃんと付き合っていたのは信明。


という事は、お腹の子どもの父親って・・・!?




「冗談・・・だよね?」




こんな状況で彼が冗談なんて言う訳がない。


だけどこの言葉を受け入れたくないがために、私は思わず彼の言葉を疑った。