私たちは駅の傍に掛かった小さな橋を渡り、ビーチを海水浴場と逆の方向に歩いて行った。
海と線路に挟まれた細い道。
線路から海までの道は50mもないだろう。
どんどん狭まっていく道を抜け、道なき砂浜を更に歩いて行く。
視線の先には防波堤。
海岸に消波ブロックが積まれたあの場所で、私の妹は危うく命を落とし掛けた。
准一のお陰で一命を取り留める事はできたけど、その場所は正に彼のお姉ちゃんは海に身を投げた場所でもある。
浅瀬だから飛び降りただけでは死ねないかもしれない。
だから彼女は、消波ブロックで怪我をしたまま海の深い所へと向かいそのまま力尽きた。
秋の日本海の水温はもうかなり冷たい。
体温が奪われ動けなくなるまでに、きっとそう時間は掛からなかったのだろう。
海と線路に挟まれた細い道。
線路から海までの道は50mもないだろう。
どんどん狭まっていく道を抜け、道なき砂浜を更に歩いて行く。
視線の先には防波堤。
海岸に消波ブロックが積まれたあの場所で、私の妹は危うく命を落とし掛けた。
准一のお陰で一命を取り留める事はできたけど、その場所は正に彼のお姉ちゃんは海に身を投げた場所でもある。
浅瀬だから飛び降りただけでは死ねないかもしれない。
だから彼女は、消波ブロックで怪我をしたまま海の深い所へと向かいそのまま力尽きた。
秋の日本海の水温はもうかなり冷たい。
体温が奪われ動けなくなるまでに、きっとそう時間は掛からなかったのだろう。

